【ICU/CCU経験した時】患者が生きてICUを出れたことだけで仕事は辛くとも、心が幸せになれる、そんな日

看護師DAY 看護師の日常

こんにちは!30代の看護師の日常ブログへようこそ。

今日は、私がICU/CCUで過ごした日々の中でのちょっとしたエピソードをシェアしたいと思います。

緊張感のある場所だけど、そこにはたくさんの笑顔や温かい瞬間があったんです(今は勤務していません)。

ICU/CCUは、一般の病棟とは異なり非常に緊急性が高い患者さんがいらっしゃいます。

そのため、日々の業務は非常に厳しいものがありますが、その中での小さな幸せや感動、そして患者さんやその家族との絆が私たちの支えとなっています。

患者さんの1つ1つの変化、微笑み、そして感謝の言葉が、私たちの疲れをだいぶ癒してくれるのです。

そんな日を輪切りにした様子をブログにしましたので見ていきましょう!


朝:始業前のミーティングと情報収集

ICU/CCUの朝は、他の病棟とは少し違います。

まずは、スタッフ全員でのミーティングから一日が始まります。このミーティングは、前日の夜間に起きた出来事や、患者さんの状態の変化、新しく入院された患者さんの情報などを共有する場となっています。

特に、ICU/CCUでは状態が急変する患者さんも多いため、夜間の看護師からの詳しい報告が不可欠です。

ミーティングの中で、私たちは患者さん一人一人の状態や必要なケアについてディスカッションします。どの患者さんがどのような治療や手術を控えているのか、どの患者さんが特に注意が必要なのかなど、詳細な情報を共有し合います。

ミーティングが終わると、私は自分の受け持ちの患者さんの情報収集を開始します。患者さんの状態や治療の進行を確認し、その日のケアの構成やタイミングを考えていきます。

この時間は、一日の流れをスムーズに進めるための超大切な準備時間です。

そして、この時間をしっかりと取ることで、患者さんへのケアの質を高めることができます。

また、患者さんに挨拶に行き、「今日の担当です」と一声かけます!

このように、ICU/CCUの朝は情報共有と計画立案、そしてコミュニケーションの時間となっており、一日の患者さんの命を大切にし、安心安楽に過ごせるようにするための基盤を築く大切な時間となっています。


午前中:患者さんとのコミュニケーション

ICU/CCUでは、患者さんの状態が重いため、コミュニケーションをとるのが難しいこともしばしば。

しかし、それだけに、言葉を超えたコミュニケーションの技術が求められます。

鎮静コントロールをされている方が多く居るため、手を握ったり、鎮静明ける方であれば目を見て微笑んだりすることで、その気持ちを伝え合うことができます。

ある日、私が患者さんの手を握ったとき、その方は若干もう鎮静明けだったので、涙を流してアイコンタクトで「ありがとう」と言われたことがありました。

その瞬間、「この仕事の価値を感じる」ことができました。

鎮静明けて、声が出せるようになると、「あの時、手を握ってくれてありがとう」と本当に何度も言われました。

さらに、ICU/CCUでは患者さんの体調が急に変わることも多いため、常に機械アラートが鳴り響いていることもあり、細やかな観察が必要です。

患者さんの表情や呼吸の様子、皮膚の色など、さまざまなサインを見逃さないように努力しています。このような観察を通じて、患者さんの痛みや不安を感じ取り、適切なケアやサポートを提供することができます。

また、家族とのコミュニケーションも大切にしています。

ICU/CCUに入院する患者さんの家族は、多くの不安や疑問を抱えていることが多いです。

そんな家族の方々に、患者さんの状態や治療方針をわかりやすく説明し、心のサポートをすることも私たちの大切な役割の一つです。

さらに、患者さんとのコミュニケーションの中で、私たちは患者さんの生活の質を向上させるためのケアも行います。

例えば、寝たままでも出来るリハビリの方法を試してみるとか、患者さんがより快適に過ごせるようなサポートをしています。

このように、ICU/CCUでのコミュニケーションは、患者さんや家族との深い絆を築くための大切な時間となっています。私たち看護師は、患者さんの心のケアも体のケアも、両方を大切にしています。


昼:ランチタイム

ランチタイムは、私たちスタッフのリフレッシュタイムですが昼食中でも意外と呼び出しもあります。でもそんな中でも、お弁当を食べながら、昨日のテレビの話や、週末の予定などをシェアをしていき、少し気を抜きつつ、楽しいことを考えています!

この時間があるからこそ、午後も頑張れるんです。

また、この時間を利用して、先輩に最新の医療情報や研究についての情報交換も行うことも…。

知識を共有することで、患者さんへのケアの質をさらに高めることができます(極まれ。


午後:学びの時間

ICU/CCUは、最新の医療技術や知識が求められる場所です。

だから、日々の業務の中で、新しいことを学ぶことも多いです。

ある日、新しい医療機器の使い方を教えてもらったとき、最初は戸惑いましたが、患者さんのために、そして自分の成長のために、一生懸命に取り組むことができました。

このような経験を通して、私自身のスキルアップも図ることができます。

また、他のスタッフとの情報共有や、新しい治療法についてのディスカッションも頻繁に行われます。特に、ICU/CCUでは患者さんの状態が刻一刻と変わることがあるため、最新の情報や技術を迅速にキャッチアップし、適切に対応することが求められます。

また、午後はしばしば研修会やセミナーが開かれることも。

外部の専門家や研究者が最新の研究成果や治療法を紹介してくれることもあり、これらの学びの場を通じて、私たちは常に最前線の医療知識を身につける努力をしています。

さらに、実際のケーススタディを元にしたディスカッションや、模擬症例を使ったトレーニングも行われることがあります(大学病院ではそうでした)。

これにより、実際の現場での対応力や判断力を養うことができます。

私たち看護師にとって、学びは終わりがありません(一生学びの場w)。

新しい技術や治療法は日々進化しており、それに伴い私たちも進化し続ける必要があります。

しかし、それは決して苦しいことではなく、むしろ新しい知識や技術を学ぶことで、患者さんへのケアの質を向上させることができるのです。

そのため、学びの時間は私たちにとって非常に価値のある時間となるのです。

だから、看護師の資格を取ったら終わりというわけではないので、学生さんや目指している方、中堅のかた一緒に頑張りましょうね!


夕方:一日の終わり

夕方になると、疲れもピークになって、早く記録を書きまくるのです。(途中で緊急来たりするから定時で上がれたことないけどw)

しかし、その疲れを感じさせないように、患者さんや家族とのコミュニケーションを大切にしながら、一日を終えられるようにしています。

夕方はまた、次の日の準備も行います。

患者さんの状態や治療計画に応じて、必要な機器や薬の準備、そしてスケジュールの調整など、夜勤者にバトンを渡すかごとく、また翌日の業務をスムーズに進めるための下準備を行います。

これにより、バトンを渡し、翌日も患者さんにとって最善のケアを提供することができるのです。

そして、終業し、家に帰る前に、スタッフ同士で「お疲れ様」と声をかけ合い帰宅します。

終業後:自宅にて

1日の終わりには、自分自身の健康や心のケアも忘れません。

深呼吸をして、一日の疲れをリセットしたり、好きな音楽を聴いてリラックスする時間を持つことで、心身ともにリフレッシュします。

看護師としての仕事は、体力的、精神的にも大変なものがありますが、自分自身を大切にすることで、翌日も患者さんに最善のケアを提供することができるのです。

このように、夕方の時間は、一日の終わりを迎えるだけでなく、新しい一日へのスタートを切るための大切な時間となっています。

ほんと、自分自身、帰ると何もしたくないことが多かったですが、今考えると、もっと楽しめばよかったと思いますw


まとめ

ICU/CCUでの日常は、確かに大変なことも多いです。

でも、その中での小さな幸せや、患者さんとの絆、そしてスタッフ同士の絆を感じることができるのは、この仕事の魅力だと思っています。

これからも、患者さんの笑顔のために、一生懸命に頑張っていきたいと思います(今は違う立場だけど)

さらに、この仕事を通じて感じるのは、看護師という職業の社会的な重要性です。

私たちが提供するケアやサポートが、患者さんの生命を救うだけでなく、その家族や周囲の人々にも大きな影響を与えることを日々実感します。

患者さんが回復の道を歩み始めたとき、その家族からの感謝の言葉や涙は、私たちの努力が報われる瞬間です。

また、ICU/CCUでの経験は、自分自身の成長にも繋がることが多いなと思いました。

緊急時の対応や判断、そして多職種との連携など、この環境でしか学べないことがたくさんありましたし、それらの経験が、今の私の土台になっていると本当に思います。

さらに、スタッフ同士の絆もこの仕事の大きな魅力の一つです。

特にICU/CCUは、1つのミスも許されない環境のため、スタッフ同士の信頼関係が非常に重要です。

そのため、互いの絆を深めることで、より質の高いケアを提供することができるのです。

…時には、ディスカッションが行き過ぎることもありますが、そのくらい熱くならないと意見が曲げられてしまう事もしばしばあるのですw

だからこそ、しっかりとした意見も出せるようになるし、根拠を基づいたケアもできるようになります。めっちゃ大事です!

最後に、私たちの仕事は、患者さんの生命を支えるだけでなく、その心も支える大切な役割を果たしています。

そのため、私たちは常に患者さんの立場に立って、最善のケアを提供することを心がけています。

この仕事に就き、働きながら思っていたことです。

これからも教育などの分野で看護師さんたちと触れ合う中で、こういった想いを胸に伝えていけたらいいなと思います。


以上、私のICU/CCUでの日常でした。次回も、また楽しい話題でお会いしましょう!

ーVol.5blog完

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